導入の背景
栄養の偏った食事とシフト制による勤務体系の多様さが重なり、従業員の健康に課題があった。同時に、人材定着に関する施策の必要性も感じていた。
導入以前はどのような課題がありましたか?
従業員の健康状態に課題があり、頭を悩ませていました。
インフラを担う職業柄、早朝から深夜までシフト勤務であるバスや鉄道の運転士は、どうしても不規則な生活になってしまいます。また、食事もインスタント食品などで“ぱっと”済ませてしまう者が多くいました。その結果、健康診断で医者からの指摘を受ける従業員も多くいました。
当社では、65歳以上の者も多く在籍しています。幅広い年齢層が長く働き続けられるためにも、健康面での支援が必須であると以前より考えていました。
健康経営や福利厚生の充実に注力されている理由を教えてください。
バス業界は、慢性的に人手不足で弊社も例外ではありません。だからこそ、今働いている従業員が健康的に長く働き続けられるための環境が重要だと考えました。その一手として、健康経営や福利厚生の充実に注力しています。
弊社では職場において解決すべき課題が無いか定期的に現場を回って状況を確認しています。当社の社長が営業所を訪れた際に、バス運転士がインスタント食品を摂っている姿を見かけたことから、”会社として健康的な食生活のサポートが必要である”ことを強く感じ、健康経営により一層目を向けるようになりました。
また、ワークライフバランスを重視する従業員も増えたことから、働く以外の私生活のサポートも重要視しています。
導入の影響
オフィスおかんが自身の健康を考えるきっかけになり、従業員の健康に対する意識が高まった。部門を超えたコミュニケーションの活性化にもつながった。
実際に導入してみていかがですか。
昼食時やお持ち帰りで購入する際に、各部門を超えて従業員同士が仕事やプライベートのことなどを話している姿を見ることが増えました。オフィスおかんをきっかけに、コミュニケーションの活性化にも役に立っていると感じています。
「100円でこんな美味しいお惣菜が食べられるのは嬉しいね」と、価格と味の両方で満足している声を直接もらったこともあります。これは担当者として大変嬉しいですね。
また、オフィスおかんは食生活を見直すきっかけにもなっているようです。インスタント食品ばかり食べていた人が、お惣菜を持ち帰り自宅で食べることで、健康的な食事を心がけるようになったということもありました。
また、採用面でも福利厚生の充実をアピールできています。求人票の福利厚生欄に「オフィスおかん」と記載することで、従業員のための職場づくりに力をいれていると注目してもらえればと思っています。
利用促進のため、どのような工夫をされていますか。
社内で協力をしながら、冷蔵庫の周辺にポップを掲示し、利用促進につながる「おかん便り」を毎月作成するなど利用しやすい環境づくりに努めています。(画像は以下に掲載)
「おかん便り」は、毎月のメニュー表や新商品の案内を参考にして、自分でも食べて、感想やアピールポイントなどを記載しています。最近では、栄養価やカロリーを考えたお惣菜の組み合わせを考えて掲載してみました。多くの人に栄養バランスを意識した組み合わせで食べてもらえるよう、日々、試行錯誤しつつ楽しみながら作成しています。
特に男性は肉類ばかり選んでしまいがちなので、売れ行きが偏っていると感じたときは個別に「こういう成分が含まれていて、身体にいいので食べてみてください」などと都度アピールしています(笑)ただ食べたいもの、ではなく健康のための食事への意識向上を目指して利用促進に取り組んでいます。
利用の促進や運用についてどのような想いで取り組んでいますか。